くりっく365(取引所FX)と店頭FXの違い|証拠金・価格・取引単位を公式資料で比較

公開・内容確認:2026年10月28日

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結論

くりっく365は、東京金融取引所に上場している取引所FXです。一般的な店頭FXとの主な違いは次の4点です。

税金の扱い(申告分離課税・損益通算・損失の繰越)は、国内の登録業者を通じた取引であれば、取引所FXと店頭FXで共通です。少額から始めたい場合は、まず「最小取引単位で必要な証拠金と、1円動いたときの損益」を比べるのが現実的です。

根拠:取引所と金融庁の資料

東京金融取引所は、くりっく365の特徴として、取引参加者が預かった証拠金の全額を取引所に預託することが法令で義務付けられていること、複数のマーケットメイカーから価格提供を受けて投資家に有利な価格を自動的に合成して提示すること、スワップポイントを受取と支払で同額にしていることを説明しています。

金融庁が2018年に公表した資料では、取引所FXは2005年7月に東京金融取引所に上場したこと、取引所が清算機関となり、清算預託金などで損失をカバーする仕組みのため、店頭FX業者のようなカバー取引は不要であることが説明されています。

違いの比較表

項目くりっく365(取引所FX)店頭FX
取引の場東京金融取引所(取扱会社が取り次ぐ)FX会社との相対取引
証拠金の保全取扱会社が全額を取引所に預託FX会社が金銭信託で区分管理(信託保全)
価格複数のマーケットメイカーの価格から有利なものを合成して提示各社が提示する価格
最小取引単位(対円)米ドル/円等1万通貨。南アフリカランド/円、メキシコペソ/円等およびラージは10万通貨会社により1通貨・1,000通貨・1万通貨など
証拠金の基準個人は必要証拠金率4%(25倍)を基準に、過去5取引日の平均価格で算定し、原則週1回見直し個人は4%以上(レバレッジ25倍以下)。計算方法は各社が定める
スワップポイント受取と支払が同額(一本値)買いと売りで異なることが一般的
手数料取扱会社が定める取引手数料がかかる場合がある取引手数料0円の会社が多いが、スプレッドが実質的なコスト
税金(個人)申告分離課税、損益通算・3年繰越が可能同じ

※手数料・スプレッド・取扱通貨ペアは取扱会社ごとに異なります。取引前に契約締結前交付書面と各社の公式ページで確認してください。

計算例:少額で比べるとどう違うか

ドル円が150円のとき、最小単位で取引した場合の証拠金と、1円動いたときの損益を比べます(個人の必要証拠金率4%=レバレッジ25倍で計算。くりっく365は実際には過去5取引日の平均価格で週ごとに決まる「証拠金基準額」を使います)。

取引単位必要証拠金の目安1円動いたときの損益
1万通貨(くりっく365の最小単位)150円×10,000通貨×4%=60,000円10,000円
1,000通貨(店頭FXの例)150円×1,000通貨÷25=6,000円1,000円
1通貨(店頭FXの例)150円×1通貨÷25=6円1円

必要証拠金ちょうどの資金で取引すると、わずかな逆行でロスカットの対象になります。実際には必要証拠金の数倍の資金を口座に置き、1回の損失額を資金の一部に抑える設計が必要です(1回の損失を資金の1%に抑える計算例、レバレッジとは)。

たとえば資金5万円の場合、くりっく365では1万通貨の証拠金の目安(6万円)に届かないため、ドル円150円の水準では取引を始められません。店頭FXの1,000通貨なら証拠金は6,000円の目安で、残りを損失に備える余力にできます。少額の場合の取引単位の選び方は最小取引単位の比較で整理しています。

用語の整理

用語意味
取引所FX取引所に上場された為替証拠金取引。国内ではくりっく365が該当し、法令上は「市場デリバティブ取引」に当たる
店頭FXFX会社と顧客が直接取引する為替証拠金取引。法令上は「店頭デリバティブ取引」に当たる
取引参加者(取扱会社)くりっく365の注文を取引所に取り次ぐ証券会社など。口座はここで開く
マーケットメイカーくりっく365に売値・買値を提示する金融機関。通貨ペアによって数が異なる
証拠金基準額くりっく365で1取引単位あたりに必要な証拠金の基準。原則として週ごとに見直される
カバー取引店頭FX会社が、顧客との取引で生じた為替リスクを銀行などとの取引で相殺すること

店頭FXの価格やスプレッドは各社が決めるため、同じ時刻でも会社ごとに提示価格が異なります。くりっく365は、どの取扱会社で注文しても取引所の同じ価格で約定する仕組みです(取引手数料は取扱会社ごとに異なります)。

市場の規模

金融庁の2018年資料に掲載された2016年度の取引金額は、店頭FX約4,906兆円、取引所FX約41兆円です。これは当時の制度検討に使われた過去の統計で、2026年の市場シェアを示すものではありません。

どちらを選ぶかの考え方

どちらが有利かは、取引の目的と資金によって変わります。ここでは選び方の観点だけを示し、特定の方式や会社をすすめるものではありません。

重視する点確認すること
少額で練習したい最小取引単位(1通貨・1,000通貨に対応しているか)と必要証拠金
証拠金の預け先の仕組み取引所への預託か、信託保全か(FXの信託保全とは)
スワップポイントを受け取る取引買いと売りのスワップの差、過去の変動(スワップの比較)
取引コストスプレッドと取引手数料を合計した1往復あたりの費用(スプレッドの比較)

店頭FXの口座を比べる手順はFX口座の選び方とFX口座比較にまとめています。

注意点

よくある質問

くりっく365は1,000通貨から取引できますか?

米ドル/円などは1万通貨で、1,000通貨からは取引できません。対円でも南アフリカランド/円、ノルウェークローネ/円、スウェーデンクローナ/円、メキシコペソ/円、香港ドル/円、ハンガリーフォリント/円、チェココルナ/円およびラージ商品は10万通貨です。東京金融取引所の商品概要で希望ペアを確認してください。

取引所FXのほうが安全ですか?

証拠金の預け先の仕組みは異なりますが、相場の変動による損失の大きさはどちらも同じです。安全かどうかは、方式よりも取引量と資金管理で大きく変わります。

店頭FXと取引所FXの損益は通算できますか?

できます。どちらも申告分離課税の「先物取引に係る雑所得等」に当たり、損益通算や損失の繰越の対象になります。適用の条件は国税庁の情報で確認してください。

くりっく365はどこで口座を開けますか?

東京金融取引所の取引参加者である取扱会社で開設します。取扱会社の一覧は、くりっく365の公式サイトに掲載されています。

出典

※この記事は仕組みの説明で、特定の取引方式や会社をすすめるものではありません。FXは元本が保証されず、預けた証拠金を超える損失が出る可能性があります。

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